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ほんものの漆器のお手入れについて



漆器だからといって何も特別なことはありません。
ガラスのコップや、陶器の皿を洗うように、水やぬるま湯で薄めた洗剤を使い、スポンジで洗い流すだけでよいのです。アクリル毛糸で編んだたわしを使えば、洗剤も不要。環境にもやさしい。

ガラス等の堅いものや、先のとがったものが当たると、塗膜が傷ついてしまいます。器を洗う場合は、漆器だけ別にして洗っていただくとより綺麗に保てます。
洗った後は、洗いざらしの木綿の布巾やタオルなどで拭きます。水滴を残したままにしておくと、水道水の中に含まれるカルキ分が残り、色味の濃い漆器の場合、白っぽいものが目立ってしまいます。

天然木とほんものの漆でつくられた漆器は、食洗機や乾燥機、電子レンジを使うことは避けましょう。急激な衝撃、乾燥を与えると、塗膜や木地が傷んでしまいます。

漆は湿度70〜80%、温度25度という環境の中で最も固まります。乾燥した環境におくことは、漆器にとって、一番つらく、悲しいことなのです。毎日使うこと、 毎日洗うこと、使うことが結局は漆に必要な水分を補給してあげることになり、何よりのメンテナンスになるのです。
長年使って傷がついたり、欠けが出た場合でも、しっかりした木地に丁寧な下地が施された漆器なら、直すことができます。うるしとは、直しながら使っていく、生活の道具なのです。

よくある質問 Q&A

Q1:天然木を使ったものとそうでないものの見分け方はあるの?
天然木を使った器は水に浮き、木粉などを固め樹脂を塗った器は沈みます。
見た目ではわかりにくいですが、質感や価格などに違いが出ます。
購入するときにお店のスタッフに聞くことをお勧めします。

Q2: 漆器ってかぶれないの?
完全に乾いてしまえば、かぶれることはありません。
しかしながら、塗ってから日が浅く、体質的なことにより稀にかぶれることがあります。
万一、かぶれの症状が現れたときは、ご使用を控えて専門医にご相談ください。

Q3:電子レンジ・食器洗浄機・乾燥機は使えますか?
使えません。
天然木・天然漆で作られた器は、高温、乾燥により割れや変形が生じる場合があります。

Q4:洗剤は使えますか?
はい。
台所用中性洗剤を使って、柔らかいスポンジで洗ってください。
石鹸洗剤・たわし・磨き粉などは漆の表面に傷がついてしまうので、使用は避けてください。

Q5:使ったらすぐに洗って、拭かないといけないんですよね?
器にヒビやカケが無い状態なら、少々水につけていても大丈夫ですが、
長時間浸けておかないほうが良いでしょう。
(ヒビやカケがあると、そこから水分が入り漆が剥がれる原因となります。)
洗ったあとは、布巾やタオルで拭いてください。
水道水の中のカルキが残らず、よりきれいにお使いいただけます。

Q6:漆のにおいが気になるのですが、、、
漆器の使い始めには、漆の匂いが気になる場合があります。
これは天然漆ならではの匂いで、使っていくうちに徐々になくなっていきます。
もし匂いが気になる場合は、以下の方法をお試しください。
・米の研ぎ汁に一晩浸けて、ぬるま湯で洗う。
・直射日光の当たらない、風通しのよいところに置く。
・鷹の爪を半分に割ったものを器の内側に入れておく。
通常にお使いいただくよりも、早く匂いが抜けるかと思います。

Q7:熱いものを入れても大丈夫?
沸騰したてではなく、食べることができる程度の熱さなら大丈夫です。
天然木を使用した漆器なら、お椀自体が熱くならず手に持つことができます。
避けていただきたいのは、沸騰したてなど高温のものを入れること。
急激な温度変化により、漆の表面が白く変色してしまうことがあります。
一度変色してしまうと塗り直しをしない限り、元には戻りません。
ご使用前にぬるま湯に通していただくと、温度変化が避けられます。

Q8:油ものや酢の物にも使えますか?
漆は酸、アルカリにも強いので問題ありません。
揚げ物やあんかけは、油やあんが高温になっているので、一呼吸置いてから
盛りつけることをお勧めいたします。

Q9:冷蔵庫に入れることはできますか?
冷蔵庫の中は乾燥しているので、長時間入れることはお勧めできません。
料理を盛りつけたものを食事が始まるまで入れておく程度なら大丈夫です。

Q10:同じものなのに、どうして重さが違うの?
木地となっている木自体の重さや目の詰まり方によって重さが異なります。
同じ形状の椀でも数十グラム異なる場合もあります。

Q11:お盆やトレーなどのお手入れは?
濡れ布巾で拭いて、水気を拭き取っていただければ大丈夫です。
漆が施してあるものなら、直接を食べ物を盛りつけて大皿のように使うことも出来ます。
その場合は、中性洗剤と柔らかいスポンジ洗っていただき、布巾で拭いてください。

Q12:重ねて収納しても大丈夫?
漆器同士なら重ねても大丈夫です。
ガラスや焼物、金属などと重ねると傷がつくことがありますので、漆器は漆器で
収納することをお勧めします。

Q13:漆器デビューをしたいのですが、何から揃えるのが良いですか?
まずは日常に使える汁椀を、お酒が好きならぐい呑みもお勧めです。
漆は手に持ったとき、口に触れたときの柔らかい感触が心地良いので、
お椀やカップ、スプーンなどを使ってみてください。

Q14:器にヒビが入ってしまいました。どうしたらよいですか?
まずはご相談ください。状態を確認した上で、可能な場合はお直しをいたします。
漆は丈夫と言いますが、落としたりぶつけたり、、、何らかの衝撃によりヒビが入ったり、欠けたりします。
また、長く使い続けるうちに変色することもあります。
しっかりした木地に丁寧な下地が施された漆モノなら、お直しすることができます。
修理のご相談の場合は、「なぜ、どういう理由でそうなったのか」をお伝えください。

Q15:輪島キリモト以外の商品も修理できますか?
購入店、作り手がわかるものでしたら、直接連絡するとこをお勧めします。
直接の連絡が不可能な場合は、ご相談ください。
実物を確認した上で、可能な場合はお直しをいたします。
基本的には輪島で作られたものならお直しできる可能性が高いです。
(他産地の場合、使っている素材や工程が異なるため修理が難しいことがあります。)

Q16:修理ってどのくらいの費用、日数がかかりますか?
状態によって異なるため、実物を確認した上で修理方法・工料・納期をご連絡いたします。